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実写版『咲-Saki-阿知賀編episode of side-A』を観たのでその感想を。

新宿バルト9にて実写版『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』観賞。
原作はヤングガンガンにて連載中の麻雀漫画『咲 -saki-』の外伝漫画であり、
こちらは月刊少年ガンガンで連載されていました。現在は完結済です。
『咲 -saki-』本編が麻雀に青春を賭ける女子高生達が
全国大会優勝を目指す物語であると同様に、
『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』(以下、『咲 阿知賀編』と略称)も
全国大会優勝を目指します。

しかし登場人物達の目標はそれだけでありません。
子どもの頃に一緒に麻雀をし、転校によって離れ離れになっていた友達が、
成長しても麻雀を続けて活躍していたのです。
彼女ともう一度麻雀を打ちたい、全国大会の舞台で! 
この想いを胸に麻雀に臨みます。
そしてその「友達」というのが
『咲 -saki-』(以下、『咲』と略称)本編に
登場する主要登場人物の1人なのです。
それが『咲』と『咲 阿知賀編』の作品の関係性ですね。
副題の「side-A」ってのは本編を観ていただければすぐに分かります。

先述した『咲』の実写版は2016年に公開されました。
それが好評だったからこそ今回の
『咲 阿知賀編』の実写化に繋がった……と考えています。
私も原作未読なのにSNSでの評判が良かったので足を運び、
その内容に満足した1人ですので。
その時の記事はこちら
この記事も2017年初更新だったというね。という訳で2018年初更新だよ。

前作の映像展開を踏襲し『咲 阿知賀編』も
ドラマ4話(と、特別編1話)に映画1本となっております。
ちなみに『咲』の時と同じように本作の原作も私は未読……という訳でもなく、
一応1話は読んでます。『咲 阿知賀』編の連載当時に少年ガンガンを
購読していたんですよね。
作画担当の方が『バンブーブレード』という
私の大好きな剣道漫画でも絵を担当していたので、
少し気にもなっていました。
そのままガンガン買わなくなって1話以降は全くよく分からないので、
ほぼノータッチといえばノータッチなのですが。
(『バンブーブレード』もまた映像化しねーかな……)

ドラマ版は前作同様に麻雀を通して
瑞々しい青春映画のような物語が展開される訳だが、
本作で印象的なのは「過去」を強調していることだと思う。
もう戻ることはない過去、楽しさに溢れていた過去。
その過去での出来事を胸に大会を目指す人。
一方で、哀しい過去を持つ人もいる。けどその人にとって哀しい過去が、
人生の一部を形成したといってもいい人もいる。
様々な過去を抱えた人達が集まり、
過去の出来事を胸に前向きに未来を作り出す戦いに挑んでいく。
そんな物語を紡ぎだしていくのが『咲 阿知賀編』のドラマシリーズだ。
時計の針の音が大きく聴こえ始め、
時間が再び動き出すように感じられる演出が、非常に印象的。
そしてドラマの本編最終話にあたる奈良県代表選考大会で
主人公達の前に立ちはだかるのは、
毎年全国大会に出場している強豪の麻雀部。
つまり彼女達もまた「伝統」という過去を背負って戦っている。
勝つのは思い出か、伝統か。
切なさも熱さも含んだドラマシリーズになっております。

映画版は全国大会の1回戦から準決勝までの主人公達の戦いが、
他の出場校の物語も描かれながら展開していくという構成。
その中で各校が大会に臨むまでの様子を追った回想も
差し込まれていきます。これらの流れは前作の構成と同じ。
少し異なるのは前作の映画版が1日の物語だったのに対し、
本作は数日間という時間があること。
だから主人公達の初挑戦→挫折→復活の過程も
物語展開の中に取り込まれています。

前作『咲 -saki-』映画版は「手」が印象的な映画だった。
その手で牌を扱うのはもちろん、手を繋ぐ、指きりで約束する、
何かを手渡す、頭を撫でる、ガッツポーズ。
手を使った様々な行動や動きが、
登場人物達の近距離的な関係性を
強調しているように見えて印象的だった。
今回の『咲 阿知賀編』映画版も手を使ったアクションは
当然あるのだけれども、
それ以上に強く心に残ったのは「距離」の要素だ。

映画には沢山のキャラクターが登場し、
多くの人々はそれぞれ2人1組という括りで分けることが出来る。
その2人は多くの時間、離れた位置関係を保つことになる。
全国大会という大きな戦いの場に1人で赴く者と
それを控室から送り出すことしか出来ない者、
という状況は当然ながら、一方が会場にいられなくなり、
もう一方が相手を心配しながら試合で戦うといった特殊な状況もある。
そんな状況下で描かれるのは各関係の両想いや片想いだ。

ある人は憧れの人を想い、その人の試合スタイルを模倣する。
ある人はジンクスを守ることで、
もう会えない人を想う(それによる弊害もある)。
ある2人は自分が着ている上着を交換する。

様々な形で提示される相手を想い、互いを想い合う姿。
たとえ離れたところにいても、
何かの要素を通してならば相手の存在を感じることが出来る。
そんな2人の姿が今回の映画では私の心に強く残った。
それは『咲 阿知賀編』の主人公達の挑戦の始まりを
彷彿とさせるようであり、前作『咲』にも
どこか通じるように感じられる。
(そして強い絆を持つ人々が各校にいる中、
強敵として立ちはだかるのが、
一個人が独立している色が強いチームというのも
興味深い対立構造だなと思いました)

離れても簡単に打ち消せない関係性が描かれると同時に、
ドラマシリーズで前面に打ち出されていた過去の出来事から
起因する人間関係も併せて乗っかって来るので、
切なさが二倍増しといいますか、
切なさダブル役満の味付けとなった青春映画となっています。
113分という枠の中でこんなに様々な相互関係が
描かれている作品も中々無いような気がする。

実写版しか観てない自分が書くのも何ですが、
『咲』の魅力って特殊能力を使った
麻雀バトルの面もあると思います。
麻雀版『キャプテン翼』といいますか、
『イナズマイレブン』といいますか。
今回の『咲 阿知賀編』は前作以上に
見た目も能力も突飛な特殊能力が登場するのですが、
VFXを効果的に使ってそれらを描写しており、
中々楽しい映像になっています。
VFXって観たことも無い映像を見せるのに最適なだけでなく、
VFXでこんな表現をするのか!
という驚きを与えるのにも適しており、
本作はそれに満ちていたように思えます。
で、そんな特殊能力を如何にして攻略・対策して戦うのかも
前作以上に描かれているので、その戦いの行方も楽しい。
特に配牌や牌を捨てる時の牌が卓に置かれる音が
強調されているように感じ、いつ何かが起こるか分からない
サスペンスの雰囲気も出ていました。

役者陣は全員素晴らし過ぎて、
誰かが物語の関係上「退場」や「敗北」していく度に
心がくすぐられるような感覚が襲ってきますが、
特に準決勝先鋒戦や大将戦は名場面の嵐。
もちろん他にも細かい部分で良い場面がありますが、
挙げたらきりがありませんのでこの辺で。
ただ1つ書かせていただきますが、
先述した主人公達の
「初挑戦→挫折→復活の過程」の先にある「覚醒」は、
静かながらも圧の迫力が素晴らしかったです。
それと何人かの方々が映像を早回しせずに
高速で自分の牌を並び替えていて、
この作品に登場する役者さんたちは
相当トレーニングを積んだのだなと確信いたしました。

前作の良かったところを進化させ、
新しい部分もちゃんと提示し、
切なさと熱さを兼ね備えた青春映画です。
個性的なビジュアルやキャラクター付け、
特殊能力に少し驚くかもしれません。
しかし本質は決意と信念に満ちた人達と、
過去を乗り越えようとする人の戦いのドラマです。
出来ることならドラマ版から観ていただきたいですが、
自分は前作を映画→ドラマの流れで観ましたし、
それもアリかと思います。興味があれば是非どうぞ。
そしていつまでも完結編を待ちます。
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「映画オールタイムベストテン」にエントリーします!

男の魂に火をつけろ!」さんが行なっている毎年春と冬に行っている映画ベストテン企画。
今年もエントリーが始まったので参加することにしました。
今回は『映画オールタイムベストテン』。

前回行われたのが10年前の2007年。
当然自分は参加してませんが、年月はあっという間ですね。
今回はノンジャンルなのでスッと出てきました。


1.ジュブナイル(2000年日本、山崎貴監督)

2.うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年日本、押井守監督)

3.ロッキー4/炎の友情 (1985年米、シルヴェスター・スタローン監督)

4.メジャーリーグ2(1994年米、デヴィッド・S・ウォード監督)

5.ブルース・ブラザース(1980年米、ジョン・ランディス監督)

6.のび太の結婚前夜(1999年日本、渡辺歩監督)

7.WHO AM I?(1998年香港、ジャッキー・チェン監督&ベニー・チャン監督)

8.続 荒野の用心棒(1966年イタリア、セルジオ・コルブッチ監督)

9.スパイダーマン2(2004年米、サム・ライミ監督)

10.十三人の刺客(2010年日本、三池崇史監督)


1位~7位は小さい頃に観た映画なので思い出の映画といってもいい。
1位『ジュブナイル』なんか特にそう。少年少女が主役で、
コロコロコミックやPS2といった当時の子ども(=自分)のポップカルチャーが映像に映って、
何よりロボットが宇宙人と戦う! という真っ直ぐ過ぎるコンセプトは今も心を掴んで離さない。
本作と『リターナー』で山崎貴監督の名前は、瞬時に自分の頭の中に刻み込まれた。
またこういう路線の作品撮って欲しいですね。売れないといけないんでしょうけど。
最新作は密かに期待してます。

2位は昔『うる星やつら』劇場版一挙放送がNHK-BSで放送していて、
その中で特に印象に残った映画だった。
その後に「とことん!押井守」という押井守監督作品を
振り返る化け物企画が同じくNHK-BSで放送され、
それで初めて「この人が作った映画だったのか!」と知る。
この大型放送をきっかけに押井監督作品の沼へと足を踏み入れたですが……それは別の話。
今考えると私たちの生きる世界、
特に日常の風景も見方を変えると人のいない空間すら不気味な世界へ変貌させてくれる、
そんな視点があることを教えてくれたように思いますね。

音楽に合わせて映像が展開する『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』2作目に
シルヴェスター・スタローンが出演したのは、
この『ロッキー4/炎の友情』があったからではないか。ただし根拠は無い。
テレビ東京の午後のロードショーで企画された
『ロッキー』シリーズ一挙放送の時に初めて観た映画だ。
前日までは恐らくロッキーの1~3が放送されていたのだろうけど、
自分が最初に観たのは4作目だった。
自然の中で鍛えるロッキーと科学式トレーニングに励むドラゴ。
それぞれの姿が音楽に合わせて対比で描写され、
曲の高鳴りと共にロッキーが雪山をランニング登頂し
叫ぶシーンは未だに目に焼き付いている。なぜなら今日まで何度も観たから。
ちなみに放送当時はまだ『ロッキー・ザ・ファイナル』なんて影も形も無かった。
今じゃ『クリード』なんて大傑作も生まれてるのだから世の中は分からないものだ。
「2」期待してますよ!

普通は『メジャーリーグ』といったら映画で浮かぶのは1作目だろう。当然だ。そっちは名作だし。
ではなんで自分がこの映画が好きなのかというと、
チャーリー・シーン演じるリッキーの復活劇があるからだ。
正直いって自分はこのリッキーの復活するパートが大好きだからランクインさせたといっていい。
大好きな球団の低迷にイライラする親父。
肩を温めてる投手のリッキーに今日も野次を飛ばす。
リッキーの姿は画面に映らない。しかし、画面外からその野次に汚い言葉で返す声が飛ぶ。
声の主の姿を見て、親父は腰を抜かし客席に戻る。
球場スタッフの女性は双眼鏡でマウンドに上がろうとする次の投手を見て、叫ぶ。
「大変! 彼だわ!」
彼女が小走りでリッキーのテーマ曲を再生。
球場中に「ワイルド・シング」が流れ始め、球場中で大合唱が始まる……。
ここまで書いてて思ったけど、私って映画の中での「音楽」が好きですね。分かりやすいわ。
余談ですが、本作に出演してる石橋貴明さんは好きです。

『ブルース・ブラザース』も好き。ってやっぱり音楽じゃねーか! 
でも楽しいから良いんです。小さい頃に繰り返し観た。
これでジェームス・ブラウンやレイ・チャールズといった偉大な存在を知った記憶。
あまりにも過剰なカーチェイスも超絶愉快。

『のび太の結婚前夜』はドラえもん映画の同時上映で付いていた作品で、
『おばあちゃんの思い出』『僕が生まれた日』『がんばれ!ジャイアン!!』の
感動系作品の中で一番好きな映画だ。
個人的には大人ののび太のパートが好きで、
小学校からの友人が年相応になりながらもあの頃の関係を続けてるのが良い。
1位の『ジュブナイル』なんかもそうだけど、自分は同窓会映画が好きなのかもしれない。
そういう意味じゃ今回は入れてないけど『プリティリーグ』も好きだし。

正直『WHO AM I?』は『酔拳2』『レッドブロンクス』と迷った。
この3つが自分にとってのジャッキーチェン映画だからだ。
テレビで観て強烈に記憶に残った三作。その中でなぜ本作にしたかというと、
共同でクレジットされた監督のベニー・チャンとの出会いのきっかけでもあるから。
『コネクテッド』『レクイエム/最後の銃弾』とこの方の作品が好き……なのだけど、
まだ最新作は未見。

『続 荒野の用心棒』『スパイダーマン2』『十三人の刺客』はきっかけを与えてくれた映画。
『続 荒野の用心棒』は、マカロニ・ウエスタンの面白さ、
『スパイダーマン2』は海外のヒーロー映画を教えてくれた。
前作『スパイダーマン』も当然好きだけど、
展開のカタルシスや敵との闘い、クライマックスの鮮やかさで
より印象に残ったのがこっちなのである。
でも『スパイダーマン3』もそんなに嫌いではない。しんみりとしてるけど。

三池崇史監督版の『十三人の刺客』は今考えても変な映画だと思う。
個人的には最近観た仲代達矢版『十三人の刺客』の方が見やすい作品かもしれない。
でも基本筋は気持ちが燃えるものがあるし、殺陣がある時代劇映画をもっと観たい! と
TSUTAYAの時代劇コーナーに足を運ぶ切っ掛けを作ってくれた大事な映画だ。

以上、これが今の自分のオールタイムベストテン。
これを観るとどうやら自分は印象的な音楽、アクション、挫折と復活、同窓会、
SF要素のある映画が好きなようで、そういう作品は数多く存在するしこれからも作られる。
だからいつかこのベストテンともお別れする時が来るかもしれない。
その時が来た時の為に、今の自分の嗜好を記録しておきたい。


集計、よろしくお願いいたします!!

theme : 映画
genre : 映画

対決映画ベストテン!

男の魂に火をつけろ!」さんが行なっている毎年春と冬に行っている映画ベストテン企画。
今年も投票が始まったので参加することにしました。
今回は『対決映画ベストテン』。

誰かと誰かが正面対決する映画は数多くありますが、
今回難しいなと思いつつ面白いなぁと思ったのは、
作品のタイトルに対決する両者の名前が入っていなければならないという条件。
「対決といえばデニーロとアル・パチーノの『ヒート』だ!」と思っても、
2人の役名がタイトルに入ってないから投票することは出来ません。
なのでかなり悩み、結果的にジャンル的に偏って形になりました。
でも好きな作品ばかりなので、良いです。

1.県警対組織暴力
(1975年 深作欣二監督 菅原文太、松方弘樹主演)

2.クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望
(1995年 本郷みつる監督 矢島晶子主演)

3.フレディVSジェイソン
(2003年 ロニー・ユー監督 ロバート・イングランド主演)

4.ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!
(1997年 米谷良知監督 佐藤正治、一龍斎貞友主演)

5.クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
(1993年 本郷みつる監督 矢島晶子主演)

6.ルパン三世 ルパンVS複製人間
(1978年 吉川惣司監督 山田康雄主演)

7.貞子VS伽耶子
(2016年 白石晃士監督 山本美月、玉城ティナ主演)

8.海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
(2012年 中澤祥次郎監督 小澤亮太、大葉健二主演)

9.バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生
(2016年 ザック・スナイダー監督 ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル主演)

10.平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
(2014年 柴﨑貴行監督 佐野岳主演)


1を観たのは昨年なのだが、強烈に印象に残った1本なのでこの位置に。
キレる導火線がどこなのか分からない2人が仲良くしてる前半、
色んな事情が絡み合って関係が拗れ、対立していく後半と対決のお膳立てはバッチリ。
と同時に哀愁も感じさせる。『十三人の刺客』で松方弘樹さん凄い! と思ったけど、
若い頃はもっと凄かったことを痛感させられる。菅原文太さんも素晴らしいです。

一応戦う2人の名前が入っているし対決モノだよなぁと思い、2もランクに入れました。
妙に凝ったSF描写やタイムスリップした時代の描写もさることながら、
やっぱり殺陣の迫力が素晴らしい。
クライマックスは伏線はあったものの今までの展開が嘘のような度肝抜かれる規格外の対決。
ヒーローとロボットがぶつかり合うクレしん映画はロマンの塊である。

3は昔テレビで吹替え版が放送されていたのを観て、強烈に記憶に残った1作。
そもそも宣伝として流れてたTVCMでも怖くて、実際観ても怖かった。
素晴らしいのはタイトルだけでなくちゃんと対決しちゃうこと。サービス満点。
青野武さんの吹き替えによるフレディは最高です。

4は両者っていうか集団対一の戦いなんだけど、好きなのでこれも入れます。
戦う相手はこの映画だけのドラえもんなのでプレミア感もありつつ、
強敵として演出されてるのも良い。

5はクレしん2作目。こっちも好きなのでどうしても入れたくて、入れました。
敵が馬鹿馬鹿しいけどかなり追い詰められた状況から
次々と戦いが行われるのが良いし、
表題の戦いがコミカル且つハードに描かれるから興奮待ったなし。
ハイグレ大魔王は野沢那智さんが声を担当。
良い悪役には良い役者が付くものなのでしょう。

6は対決モノであると同時にクローン技術に焦点を当てたSF映画としても秀逸な一作。
ルパン音頭がよく取り上げられるけど、
内容が結構ハードなので清涼剤になるんですよねぇあのエンディング。

7はまずタイトルのインパクトが強い。
そして監督の人選をちゃんとしたことで
真っ当に対決させることを描くのに成功した映画としても評価出来る。

8は、実はギャバンは観たことなくてゴーカイジャーしか観てなかったのですが、
ゴーカイジャーをメインにしつつレジェンドヒーローへのリスペクトを忘れずに
作られた作品として高評価。対決もちゃんとしてますよ。

9は正直タイトルに入っていないヒーローに
スポットを奪われてしまった感じがしなくもないけど、
圧倒的映像で対決を演出しているのは評価したい。

東映ヒーローの春映画といえば個人的にはお祭り上等&インパクトを
重視することが命だと思っているので、10のタイトルにあるように
「平成ライダー」「昭和ライダー」と公式が分類して戦わせるという企画は大歓迎だし、
対決の行方を投票で決定するという観客参加型な宣伝も嫌いではない。
なので入れました。


ということでアニメと特撮が多くなってしまいました。
それでも対決モノが多いゴジラシリーズは敢えて外しました。というか、
思い出深さと強烈さで選んでいったらこの10本になってしまった感じです。
特撮でいうなら平成ウルトラマンの映画も入れようと思ったのですが
タイトルにあるのは「&」だしなぁと思ったので悩み、今回は止めました。
誰かと誰かが戦うことを大々的に宣伝した映画はいつの時代も心を震えさせるのかもしれません。

以上、集計大変かと思いますが、よろしくお願いいたします!

実写版『咲 -Saki-』を観たので、その感想。2017年初更新?

2017年もあっという間に3月を迎えた。
にも関わらず元来のさぼり癖が発作を起こし、
かなり長い間ブログの更新が滞っていた。
この記事を書くまでに色々劇場公開映画は観たというのに
仕事の忙しさを理由にして「明日書くか……」を繰り返し、
その明日がようやく来た。
「明日って今さ!」 
そんなことを叫んだ漫画もありましたと前置きはこのぐらいにして。

シネマート新宿にて『咲 -Saki-』鑑賞。
原作はヤングガンガンにて連載中の麻雀漫画。
麻雀に青春を賭けた女子高生たちが全国大会優勝を
目指す青春ストーリー……のはずである。
なぜそんな曖昧な表現になってしまうかというと、
私は原作やアニメにほぼノータッチだからだ。
「ほぼ」に留めたのは一応漫画の存在は知っていたし、
キャラクターの絵も目にしているから。
アニメ化するほどの人気はあるので、
インターネットをやっていれば1度はそのビジュアルを見た人も多いと思う。

この実写版『咲 -Saki-』、
まず先にTBSにて深夜帯でドラマが4話+特別編の計5話放送され、
今回公開された映画はそのドラマシリーズの決着となる。

実はそのドラマ版すら未見だった(だった、とした理由は後述する)。
じゃあなんで観に行ったの? と問われると、
第一の理由として自宅から行ける距離と時間に上映するのを知ったから。
第二は単純な興味本位。
そして第三の理由は、鑑賞した人の評判の良さをSNSで目にしたからである。
同日に『ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』を鑑賞して
満足した気分だったので、仮にハズレだったとしてもまぁ良いか、
という気分で足を運んだ。

ところが、これが中々に楽しめたのである。
正直最初は原作重視と思しき少女達のビジュアルや
キャラクターに面食らったのも事実。
しかしそれに慣れさえすれば、
戦う競技が麻雀というだけで内実は王道の青春映画だった。

映画は、全国大会へ進出する県代表を決める為の予選大会の模様を描く。
主に焦点があたるのは四校。
うち一校がこの作品の主人公が在籍する学校だ。
この四校が予選を勝ち抜いて決勝まで駒を進め、
決勝で行われる団体戦の行方が見所となる。

団体戦と並行して描かれるのが、
各校の麻雀部の女子高生たちの戦う理由だ。
なぜ麻雀部に入ったのか?
なぜ大会で優勝したいのか?
誰の為に戦っているのか?
戦いの中で少女達はそれぞれ自分が負けられない理由を思い出し、
対戦相手に挑む。つまり全員が主役、群像劇になっているという訳だ。
そうした個人のドラマが光を強調した映像による美しい過去として
回想的に挿し込まれるので、私は1人1人を応援するような気持ちで観てしまった。

そんな彼女たちのドラマと戦いの果てに見えてくるのが、
全力で何かを楽しむことの大切さだ。
そういった爽やかな着地を見せてくれるという点でも、
本作は素敵な青春映画である。
私は麻雀の知識はかなり浅く、役すら覚えていないような人間だ。
しかしそんな私でも楽しめたのは、芯の通ったストーリーが展開されたからだろう。

先述したビジュアルやキャラクターは彼女たちが使う特殊能力と関係してくる。
それぞれが得意技を持っていて、その技を活かして勝とうとする。
思わぬ相手の一手やトラブルによって
それが封じられ苦戦を強いられるなど、
恐らくここは原作の物語展開があるからこそだとは思うが、
麻雀要素も飽きずに楽しめた。

演出的にも惹かれる部分が多く、
特に仲間同士が手を握る・拳を作るといった友情描写が良い。
ちなみに本作には男子はほぼ登場しない。女子の友情というやつですね。
萌えと燃えが同居していて印象的。

役者陣も主演的な立ち位置の浜辺美波さんを筆頭に良かった。
所謂ラスボスとなるキャラクターを子役が演じていてびっくりしたのだが、
『貞子vs伽椰子』で印象的な霊媒師「珠緒」を
演じていた子だと知って更に驚いた。
だからという訳でもなく、大敵としての表現としてホラー映画のような
演出が為されていたのだが、ここも中々に良かった。
監督の小沼雄一さんは青春映画やホラー映画、
更には麻雀のVシネと幅広く作品を監督されているようで、
今までのキャリアが活きたシリーズだったのかな、と思った。

という訳で映画版を楽しんでしまったのだが、
その後にamazonプライムにて深夜帯に放送していた
ドラマが見放題になっていることを知り、早速視聴。
映画→ドラマシリーズという逆の流れで鑑賞した
(だからさっき未見だったと書いたのである)。

このドラマシリーズは浜辺美波演じる「宮永 咲」という女子高生が、
麻雀に対して複雑な感情を抱きながらもある決意をもって麻雀部に入部し、
麻雀を打つことの楽しさに目覚めていく物語だ。
同時に映画版で描かれた県大会へ向けてのトレーニングも描かれる。
1話約20分なので全4話見ると、
80分ほどの青春映画を観たような気持ちになり、こちらも大満足の出来。
花びらが舞い、雨が降り、とどめに女子の真正面カットと美しさで
彩られた第1話から始まり、コミュニケーションの場として橋を使ったり、
アルバイトする姿や合宿の話なんかも入ってきて、
映画版のみならずこちらも王道の青春モノ。
ストーリーの展開を一校のみに絞っているので、
人によってはこっちの方を気に入る人もいるかもしれない。
テレビで放送することを前提としているからか、
麻雀の専門用語が台詞として出てくると説明の字幕が入るし、
画を飽きさせないように画面分割で対局中の面々の顔を同時に見せたりと、
演出に工夫が感じられて好感を持った。

そんな訳で原作もアニメも触れていないくせに
この実写版『咲 -Saki-』を存分に楽しんだ。
なぜこんなに楽しめたのかというと、
やっぱり脚本やそれを活かした演出、そして役者が良かったからだと思う。
アイドルや若手女優が多くを占める作品ではあるが、
適材適所の配役になっていたのではないだろうか。
興味のある方はとりあえずドラマの1話から是非どうぞ。

『THE NEXT GENERATION パトレイバー』EP12「大いなる遺産」ディレクターズカットを観ました。

※ネタバレ注意
本記事にはタイトルに記載した作品の最初から最後まで
に対する印象が書かれています。
前情報を一切知りたくない方は読まない方が良いかもしれません。



タイトルが長いですね。
12月2日、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』全7章を詰め込んだ
DVD-BOXおよびBlu-ray-BOXが発売されました。
各章劇場公開時にソフト版が同日発売しながらも
「きっとBOXが出るはずだ……」と思いながら劇場に足を運んで
スクリーンで作品を観ていた自分としてはありがたい限りで、
もちろん購入させていただきました。

タイトルにあるEP12「大いなる遺産」のディレクターズカット版が
特典として収録されているというのも購入目的の1つですね。
ただこのEP12、章でいうと第7章だけはBlu-rayを買ってます。
筧利夫さんがカッコよかったので。筧さんはこのシリーズで好きな俳優になりました。
元々『踊る大捜査線』での新城管理官のような
怪しい雰囲気のヒール役が良いなぁとは思っていたのですが。

で、劇場で観た時の簡単な感想は以下に書いています。
一応完結したので『THE NEXT GENERATIONパトレイバー』の残りの話の感想を書く。
EP12は他の話と比べると本編時間が短いし(本編時間約30分)、
長編劇場版のシーンを使い回してたりしてあんまり評判は芳しく無いですが、
自分は嫌いではありませんでした。
なので「ディレクターズカット版も購入目的の1つ」とは書きましたが、
実はそんなに期待してなかったんですよね。
既存の映像に少し何かが追加されたぐらいだろうなぁと思ってました。
(ちなみにディレクターズカット版は約48分。18分ほどの増量ですね)

ところが! そもそも話の始まり方が違ってました。
劇場公開版は『機動警察パトレイバー』で
太田功演じる池水通洋さんのナレーションで劇場版2作目の
「幻のクーデター」について語られ、EP12が始まります。
しかしディレクターズカット版(以下、DC版)にはその「幻のクーデター」を
説明する下りは無く、シリーズの中の1話、といった感じで普通に始まります。
そこから整備班、特車二課が警視総監が倒れたという話を
ネタにした会話が繰り広げられます。
劇場公開版ではあまり出番が無かったんですけど、カットされてたんですね。
(『首都決戦』と『GRAY GHOST』みたいなもんですね)
話をしている内に話題がどんどん脱線していく、
グダグダなのに小気味良い会話は第1話を思い出しました。
泉野演じる真野恵里菜さんがゲームしながら
サラっと「バイアグラ」なんて単語を言った時には、
大田原と同じようにギョッとしましたね。
初代の泉だったら言ってないかも。どうだろう。

先述したようにDC版では特車二課と整備班の出番が増えてます。
ということはもちろんシゲさんや後藤田の出番も増えているのですが、
個人的にびっくりしたのは警備部・部長の海道と
その腰巾着である警備課長の宇野山の出番も増えていたことです。
よくよく考えてみれば警視総監が倒れて後継問題が浮上したら
彼らだって張り切る訳でして、劇場公開版にあった接待シーン後、
飯を食べながらどう二課を潰すかを思案するギャグ調の場面が追加されてます。
また飯か!」とツッコミたくなる人もいそうですが、
ここも1話との対比になってますね。
1話では犬のように大鍋に入れられた炒飯を食す特車二課が描かれてましたが、
12話DC版では高級そうな懐石料理を犬のように食べる部長課長コンビが観られます。
海道を演じる渡辺哲さんがマナーなんて知るか! と言わんばかりに
懐石料理を食べる姿はアレですね、ブルドッグを彷彿とさせましたよ。

あと第12話のメインどころともいえる後藤田と
「幻のクーデター」の首謀者である柘植の会話シーンにも少し追加がありました。
この会話シーンで後藤田は先代の後藤隊長に似ている、ということがより強調されます。
それによって「幻のクーデター」の回想が効果的に使われたように感じましたね。
聖書の言葉を暗唱する後藤田さんこと筧利夫さん、滅茶苦茶カッコいいです。
ここ、押井監督的には会心のシーンだったんではないでしょうか。

追加された各人の出番と会話を含めた12話DC版を見て感じたのは、
この回は全12話の最終回であると同時に長編劇場版と対になっているのでは、ということでした。
というのも、私には作中に登場する海道、宇野山、シゲさん、柘植、後藤田の五人が
長編劇場版に登場するカーシャ、泉野、高畑、南雲、後藤田の
役割と重ねられているように見えたからです。
顔の見えない柘植は南雲。
決意して彼らにとっての戦い=二課潰しに臨もうとする海道・宇野山は泉野とカーシャ。
後藤田を諭すシゲさんは高畑。
そしてただ一人舞台上で役者の変わらない後藤田。
このようにアクションの無い長編劇場版DC版の物語の一端を
おっさん達によって描いたのではないでしょうか。……なんて、考え過ぎかなぁ。

個人的に印象的なのはラストカットですね。
劇場公開版では後藤田が「嵐が来る……」と呟いて映るのが
劇場版の敵であるグレイゴーストなのですが、DC版ではその姿は出ません。
代わりに陸上自衛隊のヘリ3機が東京上空を飛ぶ映像が流れます。
このシーンは何かといえば、あくまで私の推測ですが、
姿の見えない消えたグレイゴーストを探す様子ではないでしょうか。
つまりこれこそが「嵐が来る前触れ」ですね。
長編劇場版で公安の高畑が
「グレイゴーストが消えた」という話をしてましたが、それを補完した形でしょうかね。
長編劇場版『GRAY GHOST』では先述した
それぞれの役割を担う役者が1人を除いて交代し、
最後の役者である灰原零が舞台に上った……と、自分は考えたりしました。

押井監督の演出はなが~い飯のシーンがあるかと思ったら
テンポ良い会話があったり、第3話『鉄拳アキラ』に
対抗するような文字演出があったりと、中々飽きさせませんでした。
見せ場となる後藤田と柘植のシーンはやっぱり最高です。
あと長編劇場版のシーン使い回しはありません。というか劇場公開版は
カットした分の穴埋めとして使ってたんですね。いやぁ、参ったなぁ。

長々と書きましたが12話DC版と長編劇場版DC版、
そしてこれまでの0話~11話を手中に収めたことで、
ようやく正式な形の『THE NEXT GENERATION パトレイバー』を観られるようになりました。
年末年始はこれで問題無しですね。……やること色々あって時間無さ気ですが。
本シリーズを観たことないけど興味のある方は
今回発売したシリーズBOXに収録された全12話+0話と
長編DC版こと『GRAY GHOST』を観た方が良いのですが、
これらを買い揃えるにはあまりにも値段が高いです。
いつか単体で発売orレンタルするか、CSかどこかで放送されることを祈ります。
個人的には『機動警察パトレイバー THE MOVIE2』→12話DC版→『GRAY GHOST』
の流れをオールナイト上映で劇場で観たいんですけどね。
あまりにもファン向けだから難しいかなぁ。


という訳で興味のある方は是非どうぞ。
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Author:ヤギメロ
映画とか本とか、色々好きな者だす。

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