読んだ漫画について書く。

先日、漫画を数冊購入したのでその感想を簡単に残したいと思います。

<デアデビル:ボーン・アゲイン>
マーベルヒーローの一人であり盲目の戦士、『デアデビル』マット・マードック。
彼が強大な悪の前に転落し、それでも絶望の淵から再起するまでの復活の物語を
描いたコミックが、『デアデビル:ボーン・アゲイン』です。

前々から非常に面白いという評判だけはネットで目にしていたものの、
値段高めで中古品でしか取り扱ってない状態だったので
「どうやって読むべきか?」と思っていました。

それがなんと通販限定で発売するという嬉しい報せが!
これはチャンスだと思い予約受付開始と同時に購入手続き。
先日遂に手元に届いたのでした。

本作は登場人物のモノローグや世界を俯瞰する語り部の声が非常に多いです。
その一つ一つの言葉がクールで、重い。それがシリアスな展開と結びつき、
ハードボイルドな雰囲気に包まれた作品となっております。
裏社会を牛耳るデアデビルの宿敵『キングピン』ことフィスクは
デアデビルの正体を知ってから、理知的にマードックを追い詰めていきます。
口座差し止め、弁護士資格剥奪……現実的な手段を用いてくるので恐ろしいったらありゃしない。
キングピンの陰謀を暴こうとする一部の人達の行動を
暴力による恫喝で抑えつけるのも生々しい怖さを感じさせます。

悪の策略によって精神的・肉体的に追い詰められていくマードックの姿は、
ヒーローはヒーローである前に一人の人間であるということを読者に突き付けてきます。

でも、だからこそ!
全てを剥がされた男が己のルーツに立ち返り、
自分自身を少しずつ取り戻していくドラマは非常に胸を打ちます。
そしてこれはヒーロー「デアデビル」の物語。
人間としての復活は、ヒーローとしての復活も意味しています。
絶望的状況を潜り抜けた男の復活の瞬間、
ドラマも演出も最高潮のボルテージに達したある1ページに
私は思わず拍手したくなりました。やっぱり、「」って良いですなぁ。

他にもマードックの恋人だったカレンのドラマも
ご紹介したいところですが(というか彼女が全ての始まり)、それは読んでいただきたい。

いま『デアデビル』は動画配信サイト「ネットフリックス」で制作中ですが、
この『ボーンアゲイン』を原案としたお話も絶対いつかやると思うんですよね。
その日が来ることを祈っています。

(発売順的には本作より後になるのですが)デアデビルの誕生譚を再構築した
同作者の『デアデビル:マン・ウィズアウト・フィアー』もおススメ。
こちらも非常にハードボイルドな一作です。

<DCキャラクターズ;オリジン>
海外のコミック出版社はマーベルの他にDCコミックがあります。
本作はDCコミックのヒーロー達が如何にして誕生したのか? という物語を
小学館集英社プロダクションが独自編集・邦訳した本です。
元々DCコミックが「SECRET ORIGINS」というヒーローの誕生譚を
纏めたオムニバスを発売していたようです。
それを先述した出版社(いつもアメコミを発売していて、お世話になっています)が
「これから映像化されるorされたヒーロー」を中心にセレクトしたとか。

という訳でアメコミ入門にもってこいの1冊になっています。
個人的には『バットマン』がどうやって生まれたのか? は知っていたものの、
それ以外のDCヒーローについてはそんなに知らないので、新鮮な気持ちで読みました。
DCコミックは数年前にリランチ(簡単にいうと複雑化した設定・物語を一新すること)したので、
本書に載っている物語の数々はリランチ後の設定になっています。
ただリランチ以前の設定も引き継いでいるので、参考になるかと。

で、読んで思ったのですが、自分はキアヌ・リーヴス主演の
『コンスタンティン』が好きだなぁということ。
コミック寄りの設定でまたキアヌさんに映画をやってもらいたい……。

<ウルトラマンネクサス>
現在火曜18時に放送中の『ウルトラマンX』。
非常に面白いウルトラマンで毎週楽しみに見ているのですが、
この作品の特徴の一つが昔の作品のウルトラマンがゲストとして登場し、
主役ヒーロー「ウルトラマンX」と共演すること。
先週は「ウルトラマンネクサス」と共演していました。
その共演回が非常にクオリティが高く見応えがありまして、
『ウルトラマンネクサス』を見ていない私も感動しました。

それからしばらくして本屋に立ち寄ったある日のこと。
なんと1冊だけ、『ウルトラマンネクサス』の漫画版が置いてあるじゃないですか!

本書は『ウルトラマンネクサス』放送10周年を記念して、
放送当時子ども向け雑誌「てれびくん」で連載された
コミカライズを纏めたものです。
作者は『GS美神』『絶対可憐チルドレン』の椎名高志氏。
連載当時は中途半端に終わったしまった物語に対して最終回を描き下ろし収録。
ファンには堪らない作品になっています。

てれびくんという雑誌は月1発売、漫画版は毎週展開される物語の中で
必要な要素を抽出し、纏め上げなければなりません。
多少ダイジェスト的構成になっているのは否めないものの、
『ネクサス』未見の私ですら「こんなにハードで、熱い物語なのか!
と心をグッと掴まれました。
主人公の青年・弧門が「絆」を繋げていく役割を果たし、
最後に自分自身が「絆の力」を体現する展開が素晴らしい。

「ネクサス見てないのに買ったの?」と思った方も恐らくいるかと思いますが、
むしろ見る為に買ったのです!
本書を読む→本編を見る→再度本書を読む 
このサイクルを実現する為に購入しました。早く本編を見なくてはなぁと思っています。

余談ですが『ウルトラマンネクサス』前日譚を描いた
『ULTRAMAN』という映画があります。
前日譚といってもそれ一作のみで完結している作品です。
お馴染み『ウルトラマン』の第1話をベースに
「もしも現実世界にウルトラマンと怪獣が現れたら?」というシミュレートと
「父親が家族の為に頑張る」ドラマが見事に組み合わさった作品となっています。
私、この作品が大好きです。『ウルトラマンX』の「ネクサス」回では
この『ULTRAMAN』のオマージュらしき要素も感じさせてくれて、とても嬉しかった。

ブルーレイ出ても良いんですよ! もしくはDVD再販!
実は最初TVCMで見た時には「なんだよこれ……」と食わず嫌いをしてしまったのですが、
後年DVDで見たところその食わず嫌いをした自分を罵りたくなるほどの良作で
「劇場で観たかったなぁ」と後悔しました。

という訳で先日購入した漫画について紹介させていただきました。
興味があれば、是非どうぞ。
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『GARM WARS(ガルム・ウォーズ) 白銀の審問艦』を読む。/2つで1つのGARM

※注意
本記事には小説版と映画版双方の『GARM WARS』に対する印象が書かれています。
前情報を一切知りたくない方は読まない方が良いかもしれません。


昨年の東京国際映画祭でプレミア上映された『GARM WARS The Last Druid』。
未だに正式な劇場公開が決まっていない現状を考えると、
行っといて良かったなぁと思っています。
そんな『GARM』の小説が一足先に発売。著者はもちろん映画版も手掛けた押井守監督。
ノベライズ版が先に出るってのはあるにはあるんでしょうけど、
公開が未定ってのは中々無いような。

先日押井守監督が軍事評論家岡部いさくさんと毎年催している
シークレットイベント『Howling in the Night 2015』に行きまして。
その時に今回の『GARM WARS 白銀の審問艦』が先行販売されていました。
それを購入し読んだ訳です。映画版を鑑賞出来たという貴重な体験をした訳ですし、
小説版も出るなら買わない道は無いということで。
以下、「more......」より感想です。

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