スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『ほんとにあった怖い話』がやっていた。

フジテレビで『ほんとにあった怖い話』がやっていたので視聴。
今年で15周年だとのことです。今回は去年より多くて7本のエピソードを放送。

ここ何年かジャパニーズホラーというジャンルは映画は
作られつつもやはり下火になっていて、そういう意味ではこの特番は
結構貴重な存在といえるのではないでしょうか。
そういえば他局ではめっきりホラードラマやらなくなってしまったような……。
という訳で短めに各エピソードの感想。

『S銅山の女』
取引先からの帰り道で迷い、心霊スポットである山に来てしまった主人公。
それをきっかけに不可思議な現象が自分の周りで起き始めるというストーリー。
今回の特番で一番気合が入っていたように思えた一作。
不気味な「仮面」というアイテム、不穏な雰囲気、現れる怪奇……と定番の要素を押えた内容。
特に主演の石原さとみさんの相手役を務めた小池徹平さんが振り撒く暗さがハマっています。
オチの後味の悪さも含めて、始まりには持って来いのエピソードかと思いました。

『さとるくん』
電話絡みの都市伝説をモチーフとしたと思われるエピソード。
何者かから電話が掛かってきて、その相手がどんどん近づいてくる……というアレです。
といってもそのまんまそれ、という訳ではないんですけど、軽い気持ちで「さとるくん」の噂を
実践したことで不思議な現象に巻き込まれます。
オーソドックスな怖い話をオーソドックスに纏めた一作。懐かしい気持ちになります。

『犯人は誰だ』
恐らく今回一番の異色作でしょう。
会社員の主人公が変な後輩に纏わりつかれます。
しかもその後輩は「ある能力」を持っていて……という話。
ホラードラマというよりもテレビ朝日の金曜ナイトドラマ枠(『TRICK』など放送した枠)で
やるような作品で、刑事キャラを加えちゃえば
そのまま連ドラ化しても良さそうな内容ではありました。
北乃きいさんの変人キャラ、草彅剛さんの変なことに巻き込まれてるのにも関わらず
意外とサバサバした感じが良かったです。しかしなんであんな酒焼け声なのか、北乃きいさんは……。
ちなみに本作が一番怖くないです。面白かったですが。

『誘いの森』
超短編です。キャンプに来た女の子が友達のお手洗いに付き合って
向かったトイレが不気味で……という話。
まさに全てはオチの為にある、といっても良い一作でしょう。
しかしそこに至るまでの不穏な空気の演出が定石を踏んでいて好感が持てます。
緊張→弛緩→緊張……のリズムが上手く使われていました。

『腕をちょうだい』
会社でプロジェクトチーフを任された主人公に起こる怪奇現象に纏わるエピソード。
ホラーでは不穏な人間関係、というのも割と使われているような気がします。
今回はそんな要素にも焦点を当てた作品。
その人間関係と起こる現象が実はそんなに関係無いところがちょっとイマイチな気もしましたが、
鬱屈した想いを抱えてる人間のところに霊は現れるのかな、と考えると中々怖い話です。

『タクシードライバーは語る』
タクシーの運転手として働き始めた男が乗せた客は、どこか不気味な女性で……という話。
これも偶然乗せたのが……という基本を押さえたエピソード。
ただこれの次の話が感動系なので、それによって構成的に
捻くれたエピソードになったような気がします。
全体的にはちょっとイマイチかなぁとは思いました。

『闇への視覚』
幽霊が見える不思議な能力を持った女性が、工場で働き始めた。
その工場で働く主婦に幽霊が憑いていることを女性は発見してしまい……。
こちらは前半不穏、後半感動系のお話です。
後半に関してはもう「良い話だなぁ」という感じなのですが、前半はあまり明るくない工場の
雰囲気と幽霊の存在がマッチしているように思えました。
襲ってもこず、何も喋らずただ立っているだけ。なのにそれを見る人にとっては恐ろしく感じる。
幽霊の存在について改めて定義されたかのような一作でもありました。


という訳で定番モノから変化球、感動モノまで色々揃っておりました。
しかもほとんどが中々見応えがあったので、今回記事を書いてしまいました。
何より凄いのはこれらの作品にはほぼ映画監督の鶴田法男さんが
関わっているということです。
『世にも奇妙な物語』と変わらなくなっているという意見も見聞きしますが、
ドラマの中に持ち込まれる不穏な感じが『世にも~』とは一味違う感じがしていて好きです。

色んな監督によるオムニバスホラーをTVで見たいなぁ、どこかで。


ほんとにあった怖い話 完全版 [DVD]ほんとにあった怖い話 完全版 [DVD]
(2004/02/25)
浅沼順子、後藤宙美 他

商品詳細を見る
スポンサーサイト

『STAND BY ME ドラえもん』と『ホットロード』を観ました。

情報が出た時から観よう観ようと思っていた『STAND BY ME ドラえもん』、
そして今日から公開の『ホットロード』を観に行きました。
公式サイトはこちらこちら

『STAND BY ME ドラえもん』は3DCGアニメーション作品。
言わずと知れた『ドラえもん』の原作漫画の中から主人公「のび太」とヒロイン的存在「しずか」の
恋愛関係のエピソード、そしてドラえもんとの出会いと別れのエピソードを抜き出して再構成。
1本の映画にしています。

良い点を挙げるとすれば、本作は素晴らしい3DCGアニメーションだったということです。
EDで主題歌と共にある映像が流れるのですが、その映像や各キャラクターのデフォルメ感といい、
CGアニメーションではトップレベルといっていいピクサーを意識していることが分かります。
かといってその姿勢が空回りしている訳でもなく、1級のCGアニメーションを作り出しています。
原作のキャラクターデザインを尊重した上でアレンジしているのも良いです。
特にボールのような感触を思わせるドラえもんの造形は素晴らしく、
破壊的な可愛さを誇っております。
彼の持つ秘密道具は昔ながらの良さと洗練されたスマートさが加わり
カッコよくなってるのもありました。

お話に関してですが原作のエピソードを無理なく1つの話の流れに
組み込んでいるように思えました。
雪山で遭難した大人になったしずかを助けるエピソードでは
原作には無いオリジナルのアレンジが施されたようで、
その場面でちょっとグッときた自分は良いアレンジ考えたなぁと思いました。
ただドラえもんがのび太以外の人間に知られていく過程をすっ飛ばして
いつの間にか現代に馴染んでいるので、そこが違和感ありました。
もっとちゃんと描けばいいのになぁ。
それに色んな話が展開されていく中でどうにものび太が成長したような感じが
見受けられないのがちょっと残念でした。確かにドラえもん抜きで頑張る場面はありましたけど、
それでもなんだかなと。その分しずかの良い女具合が光り輝いているんですけどね。
のび太にも良いところはあると思うんですが
それが今回のエピソード群だとそんなに伝わってこなかったです。
あとドラえもんがのび太の世話をすることになる「きっかけ」があるのですが、
このきっかけは本作オリジナルのモノです
ネットで少し話題になっていましたが実際作品を観てみると
とりあえずセワシの奴を倒しに行こう」となることは確実です。

お話面で不満はありますが序盤に繰り広げられるギャグは面白いですし先述したように
3DCGアニメーションとしては上質なので家族で観るには良いと思います。
ドラ泣きはしなかったですね。なんか各エピソードがダイジェスト感が強過ぎたので。


『ホットロード』は朝ドラ『あまちゃん』主演の能年玲奈さんと
三代目J Soul Brothersの登坂広臣さんが主演を務めた恋愛映画です。
こちらも漫画原作。同名の少女漫画です。

私、申し訳ないのですが原作は未読です。
ただ原作を尊重した作品にしているんだろうなと思いました。
漫画には登場人物が喋る台詞と心の声があります。
作品によっては喋る台詞量と同様に心の中の言葉が作品内に書かれることがあります。
本作の原作が心の声が多いからだと思うのですが、映画では
最初から主人公の少女「和希」の心の声が流れます。
しかしそれが作品のマイナス点にはなっていないです。
よく最近の日本映画で心の声が聞こえ出す所謂「副音声映画」というのは
今までそんな演出をやっていなかったのに中盤辺りにさしかかってから
突然主人公などが思っていることがナレーターで流れ出すところが
いけないんじゃないかなと個人的には思っています。
今回は最初から流れるので「あぁそういう作品なんだ」と呑み込みやすかったです。
それにその内容も単純に思っていることから詩的な言葉まで色々とあり、
うんざりするほどでも無かったです。

驚いたのは、恋愛一辺倒の映画ではなかったということです。
繊細な心を持つ少女が居場所を見つけ生きる目的を掴むまでの青春映画であり、
彼女の母親との複雑な親子関係が再生していくまでの物語でもあるのです。
和希と暴走族に所属している「春山」との出会いやその恋愛は
ただ二人だけの世界に逃げ込む為のものではなく、
自分がいる場所と自分自身を再確認していくきっかけでもあるのです。
そして最終的に少女は愛と夢を手に入れます。
それが尾崎豊の『OH MY LITTLE GIRL』と合っていましたし、
意外にも呑み込みやすい純愛映画に仕上がってました。

能年玲奈さんはぶっきら棒だけど繊細な心を持った少女を熱演していました。
『あまちゃん』の時とはまた違う感じです。見事に多くの人のイメージを脱却したと思います。
やっぱり彼女は目が良いですね。眼力があります。
それが三木孝浩監督の光を使った演出とマッチしていました。
一方の登坂広臣さんも演技初挑戦とは思えないくらい無鉄砲で
不器用だけど優しい若者を演じていました。
他にも脇役陣がしっかりとした演技をしておりまして、キャスティングの良さが光っています。
舞台となった街の湘南や横浜も美しく撮られており、
作品の世界観を作り出すことにも成功していると思いました。

一部の若者達が暴走族に見えなかったり1980年代という感じがしなかったりと
こちらもちょっとどうかと思う点はありますが良い作品です。


という訳で今年の夏。
家族はドラえもん、若者はホットロードでどうでしょうか。
個人的にはどちらの層にも『GODZILLA ゴジラ』を絶対に観に行って欲しいなぁと願望。

『リベンジ・ファイト』という日本劇場未公開映画を観ました。

ある会場でボクシングの試合が行われていた。
一方は若きボクサー「キング・ソロマン」。
対するは一度は引退したものの今回の試合の為に復帰した、
63試合戦って一度も「倒れたことのない」男「セイラー・オコナー」。
64試合目となるこの試合で若いキングに倒されるかどうか、
それがこの試合の注目要素となっている。
多くの客が声援を飛ばしながら試合の状況を見つめる中で、
一際熱心に二人の選手を見守る人々がいた。
それぞれのボクシングトレーナーはもちろん、若い女の子、神父、スーツを着た男、
そして少し寂しげ眼差しをした女性……。この人々はなぜこんなにもこの試合が気にかかるのか?
そしてなぜ、いま戦っている二人はリングの上に立つことを決意したのだろうか?

映画の中で「ボクシング」というスポーツはただのいちスポーツとしてではなく、
「人生の転機」として扱われているような気がします。
その具体的な例としてはやはりシルヴェスター・スタローン主演の
『ロッキー』シリーズが挙げられるでしょう。
特に名作ともいわれる一作目で現役のボクシングチャンピオンと
戦う為にリングに上がるということは、今までの自分の人生を
変えられるかもしれない「転機」として描かれていたと思います。

今回私が鑑賞しました『リベンジ・ファイト』はまさしく
「リングに立つこと=人生の転機」という図式をこれでもかと描いた作品だったなと思いました。
というのも冒頭に記した映画のあらすじに出てくる人達全員が
何かしらの事情を抱えているからです。そして特にキングとセイラーの事情は重く、
彼らにとって向き合わざるを得ない辛い現実なのです。

映画はキングとセイラーの泥臭い激闘が描かれる試合パートと、
彼らや彼らに関係する人々の事情を描いた回想パートが交互に映し出される構成となっています。
しかも試合パートが時系列順に進んでいくのとは対照的に、
回想パートは時系列がバラバラで作品の中へ挿し込まれていきます。
ただ、試合を見つめる主要登場人物が思い返す出来事の時間の流れは割と一本道です。
回想の時系列が行ったり来たりするのはリングの上で戦うキングとセイラーの回想の時です。
なぜそうなるのか? それは恐らく彼らが相手に殴られるたびに混濁する意識の中で、
ブツギレに自分の過去を思い返していくからでしょう。

その中でキングとセイラーは互いに、なぜこのリングの上に立っているかを思い返します。
そして自分の中で振り切らなければならない過去や気持ちがあることに気付かされ、
戦いに挑んでいくのです。
この映画の原題は『A Fighting Man』です。直訳したら「戦う男」ということになるでしょう。
では男、つまりキングとセイラーは一体何と戦っているのか? 
それは自分の目の前に立ちはだかる人生の壁ではないでしょうか。
二人はそれぞれ障害となる壁と戦うからこそ、その大きな転機として
ボクシングがあるのではないかと思われます。
試合の終盤には戦う中で戦う相手同士がお互いのことを
本質的に理解し始める熱い描写もあります。

過去と戦って勝ち、倒れずに前へ進もうとする。
その意志を持って戦う二人の男の姿が、静かに描かれた作品だと思います。
試合をセッティングしたプロモーター役の出しゃばりがいまいち不要に感じられたり
会場の雰囲気が明らかに低予算な感じがちょっと気掛かりでしたが、
程々に良い映画ではないかなぁ、と。

ちなみに余談。
主人公の一人であるセイラーを支えるボクシングトレーナーの「マイク・オルブライト」。
演じるのは『ゴッドファーザー』のソニーの兄貴ことジェームズ・カーン。
これの吹替えを務めていたのが羽佐間道夫さんでした。
この方は『ロッキー』シリーズのロッキー・バルボアの吹替えを務めていた方。
不器用な戦い方と生き方しか出来ないセイラーへ語りかける調子は、
ロッキーを彷彿とさせました。こういうキャスティング、堪らないですね。



リベンジ・ファイト [DVD]リベンジ・ファイト [DVD]
(2014/08/06)
ドミニク・パーセル、アイザック・スミス 他

商品詳細を見る


ロッキー MGM90周年記念ニュー・デジタル・リマスター版 [Blu-ray]ロッキー MGM90周年記念ニュー・デジタル・リマスター版 [Blu-ray]
(2014/04/17)
シルベスター・スタローン、タリア・シャイア 他

商品詳細を見る
プロフィール

ヤギメロ

Author:ヤギメロ
映画とか本とか、色々好きな者だす。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。