午前十時の映画祭で『砂の器』を観る。

全国の映画館で2週間限定で名画を上映する企画「午前十時の映画祭」。
第3回開催決定というニュースが流れたのも記憶に新しいですが、
このたび第2回「午前十時の映画祭」上映作品『砂の器』を観に行きました。
『ロッキー』以来でしょうか。第3回では『ロッキー』やらないんですよね。うーん、残念。

『砂の器』は作家・松本清張の同名小説が原作の映画。
身元不明の男性の死体が発見され、殺人事件として捜査が開始される。
捜査の中で刑事の今西と吉村は被害者が生前何者かとバーで会っていたことを知る。
被害者は何者なのか? 彼が呟いたという言葉「カメダ」とは? 
そして被害者が会っていた人物とは?

元々評価が高い作品だということは知っていました。
だからこそ何度も映像化されている題材なんでしょうね。
なので「いつか観たいなぁ」とは思いつつ中々手が出ず、そのままズルズルと……。
それで劇場で上映するということを知り「いま行かなくてはいつ行くんだ!」と足を運びました。
ということで初鑑賞です。

お話の始まりとしては殺人事件の捜査なんですけども、
被害者の身許が判明してからは「被害者は何故殺されなければならなかったのか?」
ということを調べる為にその人が生きてきた足跡を追う話となっていきます。
そこで1つ1つ小さな前振りがなされ、事件の犯人へと繋がっていくんですね。
もう死んでしまった人間の影を追いかけて捜査していくベテラン・村西刑事と
若手の吉村刑事のコンビは、『機動警察パトレイバー THE MOVIE』の
松井刑事と片岡刑事を彷彿とさせました。元ネタなのか、ただの偶然か。

村西刑事を演じたのは丹波哲郎さん。
この方は正真正銘「名優」なのですが、
出演されてる映画を観る度に「凄いなぁ」と思わされます。
彼の相棒・吉村刑事を演じた森田健作さんもとんでもなく爽やかで、
良いコンビだなぁと思わされました。
森田健作さんって千葉県知事を務めている最近の姿しか知らないんですが、
こんなにも好青年って感じなんですね。こりゃ人気出るのも分かります。
他にも「こういう人も出てたのか!」と驚かされること色々。

今回の『砂の器』、株式会社IMAGICAの手でデジタルリマスターされたものを
上映したようで(最後に社名が出る)。
映像は様々な色が鮮やかに表現されていて、「色彩爆発」の一言。
切り取られた自然の風景に目を奪われました。

この映画の代表曲ともいえる「宿命」という曲の進行と共に
1つ1つの要素が集約され始め全てが明らかになっていくクライマックスは、
もう泣けて泣けて仕方がありませんでした。
映像では、ある2人の「当て所ない旅の始まりと終わり」が描かれます。
これでもかと色が強調された自然の中で旅をする白→灰色→黒と汚れていく
無色の衣に身を包んだ2人の姿は、胸に迫るものがあります。
時間的には数十分あったかと思うのですが、もう1本別の映画を観たような気分になります。
画面からの圧倒的説得力。「黙って、泣け!」と言われて本当に泣かされたようでした。

こういうのが「大作」といわれる映画なのかなぁと観終わった後はそう考えました。
とにかく映画館で観るべき作品だと思いますし、行けば1000円もしくは500円で鑑賞できます。
2週間限定公開ですから、是非とも足を運んでみてはいかがでしょうか。




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