「~天龍源一郎 引退~ 革命終焉 Revolution FINAL」 を見た。

天龍源一郎、引退。
全日やSWS、WARで活躍していた頃をリアルタイムで見てない自分。
初めて天龍選手を知ったのは2004年頃。NOAHに参戦していた時の試合を見ていた。
全身全霊、年齢なんて関係無い勇ましい姿が凄かった。
後に歴史を知って、幾多の時代で戦い続けた人だったんだなぁと知る。
自分が「凄い!」と感じた以上にレベルが違っていた。

そんな常に第一線にいた方の最後の試合。
活躍していた時代は一部しか見れていなかったけど、
それでも最後の雄姿を見たいと思った。
ニコニコ生放送で中継をやると知り、急いでお金を払う。

メインイベントの天龍選手は、いまの自分をさらけ出して最後まで戦った。
ガウンを羽織って入場する天龍選手。
そのガウンはデビュー戦で使っていたものだったらしい。
脱いだガウンから見えたのは、自分の記憶の中にもあったショートタイツ。
最近はパンタロンを穿いて試合に臨んでいたみたい。
衣装を戻してきたことに天龍選手の気合を感じた。
名曲「サンダーストーム」を背に、沢山ののぼり旗が立ち上がる中、
天龍選手は悠然とリングへ。この時から、最後の試合は既に始まっていた。

相手は新日本プロレスで最高位の
IWGPヘビー級王座を持つオカダカズチカ選手。
身体も大きく、動きもスピーディー。
打点の高いドロップキックが印象的なレスラーだ。
対する天龍選手は満身創痍。脚は細く、腰にはサポーターが巻かれている。
そんな中で見せる数々の技。
チョップ、グーパンチ、WARスペシャル、顔面キック、パワーボム……。

入場、戦う姿、使う技。まさに人生を見せた試合だったんだなぁと思った。
負けた後に悔しがる姿も、戦う心を常に忘れない人だったことが改めて伝わった。

対戦したオカダ選手は、観戦するこちらが「見事」と
思う程に天龍選手にぶつかっていった。
天龍選手の放つ顔面キックで、額に赤い跡が出来た。
Mr.プロレスと呼ばれる天龍選手からの最後の洗礼だと思った。
試合が終わった後リング上に倒れる天龍選手に、
深々と礼をして何も言わずに退場するオカダ選手。拍手する他ない。

腹いっぱいのプロレス人生の終わりを見せられた。
そんな気分で心が満たされた天龍選手の引退試合だった。

本興行には現在進行形でプロレス界で活躍している選手はもちろん、
全国各地のプロレス団体で活躍しているプロレスラーが参戦していた。
試合内容もコメディ要素の強いものから、女子プロ、立技主体のバチバチ、
正統派なぶつかり合いまで、様々なスタイルを見ることが出来た。
お客さんの中にはオカダ選手含め初めて見たというレスラーもいたかと思う。
(自分も初めて見るレスラーが結構いたし、久々に試合を見るレスラーもいた)

この興行をきっかけにいまの時代のプロレスに興味を持つ人も
更に増えると良いなぁなんてことを考えたりした。

天龍選手の革命は終焉を迎えた。
この興行から新しい革命が始まるのか。
もしくは、実は既に始まっているのを天龍選手が見せてくれたのか。
個人的には後者の説を信じつつ、並行して前者が起こることも期待しながら、
いまの時代のプロレスを自分なりに見つめていきたい。

【一問一答】天龍、妻に感謝「ここまで押し上げてくれた」 ビールもひと飲み


天龍源一郎選手、お疲れ様でした。
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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』ディレクターズカット版が発売しました。

5月に公開された『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』。
じつはそれは監督の押井守さんが一旦完成させたものから
27分ほどカットしての公開だったことが判明。カットされた場面の数々が復活した
ディレクターズカット版(以下、DC版)が10月10日に公開されました。
1つの作品が形を変えて同じ年に2回も公開・上映されるという話は非常に珍しく、
「もしかしたら日本映画界の闇を垣間見たんじゃないだろうか」とか
思ったり思わなかったり今日この頃です。

そしてその噂のディレクターズカット版のソフトも11月3日に発売。
私はDC版公開日に先行発売されていたブルーレイディスクを一足先に
購入していたので、もう何回か観ております。

ちなみにゴールデンウィーク公開中に書いた感想やら妄想やらは以下のリンク。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を観たので感想を書く。/カッコいい女達。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の灰原零の「正体」を考える……つもりだった。

実際鑑賞したDC版。
いくら27分復活したからといっても物語が大きく変わる訳ではありません。
ただ場面毎の繋がりに自然さがあり、前回鑑賞時に感じた編集の違和感は無くなりました。
TVで放映するバージョンを劇場で観て、ちゃんとした映画を家で観る感じですかね。
……自分でも何を書いているのか分かりませんが。

あとこれはDC版を初めて観るまで全く頭に無かったことなのですが、
削られていたカットは「『合計』27分」なんですよね。
どういうことかといいますと、一まとまりで場面が無くなっているだけじゃなくて、
ゴールデンウィーク版(以下、GW版)にも存在しているシーンも微妙に削っているんですよ。
それは役者さんの演技の「間」だったり、ちょっとした台詞やイベントだったり。
編集された人は押井監督じゃないみたいですが、
編集ソフトの前で一時停止を繰り返しながら映像にカットを入れている姿を想像すると
「大変な仕事だなぁ」と思っちゃいますね。かといってGW版の存在はウーンという気分ですが。
そういえば、EDクレジットで表記されていたのにGW版には一切その姿を見せていなかった
軍事評論家の岡部いさくさんも、テレビのコメンテーター役で登場していました。
このあべこべ具合がなんだかGW版が決定したのが
急なことだったんじゃないかなぁと邪推してしまいますね……というのは余計な話。


以上のような削られたちょっとした描写が復活したことで何がどうなったのか?
と考えると、物語が「深化」したような印象を持っております。
決して大きく変わるほどの進化をした訳では無いです。
ただ展開されるドラマに深みを与え、見せ場となるアクションを
盛り上げる為の土台を更に強固にした
んじゃないかなぁと思っております。

個人的に嬉しかったのは主に活躍する面々、三代目特車二課隊員の描写が増えたことです。
映画の主人公は確かに三代目特車二課の隊長である後藤田さんなんですけど、
かといって隊員達の存在も忘れている訳では無いのが良かったです。
GW版は隊員達の掛け合いは結構削られているので、
後藤田さんのカッコよさだけを堪能するのには良いのかもしれないですけどね。

二課隊員達の描写が増えたことで
太田原 勇の正義感と決めようと思って決めきれないところ、
カーシャの他の隊員達とは違う決意、彼女が残りの5人に
自然と溶け込んでいく過程がより際立っていたように思います。
それと狙ったのかどうかはともかく、
作品冒頭の熱海でガンゲームに熱中する泉野 明に対して叫ぶ塩原 佑馬が、
作品のクライマックスでも銃を構えようとする明に向かって叫ぶ場面には唸りました。

敵の灰原零の正体については、GW版同様にぼやけた存在のままです。
しかし先に書いたように色々な描写が復活したことで、
更にぼやけた存在としての印象を強くしています。
よくホラー映画で登場する幽霊を画面の中で演出する時、
被写界深度を浅くして霊の全身をハッキリ映さず不気味なものとして表現することがあります。
本作はその演出をシナリオ上で表現したような感じがしましたね。
劇中でノイズ入りのビデオ映像が流れるシーンがあるんですけど、
ああいうメディアって本当ホラー映画向きだなぁと思いました。

とまぁここまで書いてきましたけど、今のところDC版を観るには
三枚組のブルーレイを購入するしか無いんですよね。しかもDC版はDVDは無し。
GW版の方が当然ながら安いです。DVDレンタルでレンタル開始されたのもGW版。
このような状況だと一般的に広まりそうなのはGW版の方なのかなぁと。
面白かったのか、面白くなかったのか、の判断は1本の映画になっている
DC版の方で行なわれた方が良いような気もするのですが、どうなっていくんだろうなぁ……。

グダグダと書いてきましたが、個人的には押井監督の実写作品で
『アヴァロン』以外に定期的に観たくなる作品が誕生したなぁと思っております。
あと怪獣映画が作られ始めている昨今、本作もまた怪獣映画的な作りになっています。
DC版は更にその趣が強くなっている気がしますね。
もし観られる機会があれば、DC版を是非どうぞ。……って、買うしかないのか。


次は『東京無国籍少女』『GARM WARS』だ……。

『音楽映画ベストテン!』

男の魂に火をつけろ!」さんが行なっている毎年恒例の映画ベストテン企画。
『SF映画ベストテン』『アニメ映画ベストテン』に投票させていただきましたが、
今年も投票が始まったので参加することにしました。
今回は『音楽映画ベストテン』。正直、悩みました。
鑑賞する映画作品のジャンルに変な偏りがある私、
音楽がテーマとされた作品となると思うようにタイトルが思い浮かばず……。
それでも、年に1度のお祭りには参加したい! 
ということで、自分が観た中で特に印象に残った作品を一気に挙げました。
ちょこちょこ最近観た作品が混ざったりしますが、そこはすいません。

1:ブルース・ブラザース(1980年、ジョン・ランディス監督)
2:天使にラブソングを2(1993年、ビル・デューク監督)
3:オーケストラ!(2009年、ラデュ・ミヘイレアニュ監督)
4:ファントム・オブ・パラダイス(1974年、ブライアン・デ・パルマ監督)
5:5つの銅貨(1959年、メルヴィル・シェイヴィルソン監督)
6:セッション(2014年、デミアン・チャゼル監督)
7:ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年、須田裕美子・芝山努共同監督)
8:ザ・コミットメンツ(1991年、アラン・パーカー監督)
9:エディット・ピアフ 愛の讃歌(2007年、オリヴィエ・ダアン監督)
10:雨に唄えば(1952年、ジーン・ケリー スタンリー・ドーネン共同監督)


1は定番中の定番ながらもやはり入れなくてはならないほどの傑作。
といっても最初観た時は「この人達、なんか見たことあるかも!」といった方々が
心奪われる美声やサウンドを奏でていて凄い楽しかったという印象が強かったです。
後からジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンといった偉大な
歌手であったことを知り、びっくりしたことを今でも覚えています。
サングラス、黒スーツ、ソフト帽といったらやっぱり本作の主演2人を思い出しますね。
追いかけっこ映画としても加速度的に興奮してくる、素晴らしい娯楽映画でもあります。

2は「前作(天使にラブ・ソングを……)じゃないんかい!」と思われる方もいる気がします。
自分ってどうやら青春映画と音楽が絡む作品が結構好みみたいで、
前作も確かに素晴らしい作品(物語展開のジャンルが2とは対照的)ですが
好みの差でいったらやっぱりこっち。
ある学校で問題児が多い音楽クラスを担任することになった主人公が、
生徒達を纏め上げてクライマックスの聖歌隊コンテストに至る展開は本当に最高。
……あまり考えたこと無かったんですけど、自分はR&Bやゴスペルが好きなんでしょうか。
監督が『コマンドー』でクックを演じていた方だということも驚き!

3は割と最近の作品ですね。
自分は音楽映画ならば、音楽を奏でているうちに演奏者自身の感情や想いが
溢れ出して演奏の熱量がどんどん上がって行く……という演出が好きなのですが、
本作はドラマパートの盛り上がりと相まって先述した描写が
色濃く出ていて良いなぁと思っています。

4も今回の企画で挙げる方が沢山いそうな気がしますが、自分も投票したくなるほど好き。
この作品にはちょっとした思い出があります。
本作を知るきっかけとなったのが『ベスト・オブ・映画欠席裁判』という書籍。
この本の中で著者の一人である柳下毅一郎さんが『ファントム・オブ・パラダイス』について

あれ観て何も感じない奴は映画とか観ないほうがいいんじゃないの?

と評している一節があり、それを読んだ自分は
「(映画はこれからも観たいし)じゃぁ感じてやろうじゃないか!」と
よく分からないテンションで地元のTSUTAYAに駆け込んで借りてきたんですよね。
で実際観てみたらその面白さに「ひぇ~」となりました。ありがとうございました。
観終わった後は誰も手に取ら無さそうな棚の一番下にこの作品を陳列してる(しかも1本)
地元のTSUTAYAに「もっと上に置かなきゃ!」と心の中で叫びました。

5は実在のコルネット奏者の半生を基にしたダニー・ケイ主演の作品。
全編を通して音楽への愛、娘への愛が貫かれている本作。
愉快で明るい音楽パートの数々が、
音楽と娘の狭間で揺れ動く姿をより際立たせています。
ルイ・アームストロングが本人役でがっつり登場していまして、ダニー・ケイとの
ミュージシャン同士の熱い友情も見せてくれたりする本作。一緒に歌うシーンも必見。

色々と話題になった6、音楽に感情が乗っかるシーン好きの自分としては
挙げざるを得ない……んですが、完全にバトル漫画の部類にも
入ってきそうな気がしなくもないです。
何のかんの言っても、一度帰ろうとして再び戦いに挑もうとする
主人公の決意を固めるシーンからフレッチャーに挑む流れは堪らないです。

7もタイトルに「歌」が入ってるし、何かを好きであり続ける気持ちを音楽で表現した
素晴らしい音楽映画なんじゃないかと思い挙げました。
本当これDVDかBDでソフト化すべきなんだけどなぁ……。

8は昔一度だけ観て妙に印象に残った映画。
主人公がバンドマネージャーとしてソウルバンドを結成、その活動の軌跡を描く作品。
愉快な珍道中……かと思いきや、性格が異なる人達が集まってバンドを組んだら
色々あるというもの。本作はバンド内人間関係のギクシャクが度々描かれていた記憶があります。
表のライブでは見事な演奏、しかしその裏側では……といったタイプの作品。
特に歌が滅茶苦茶上手いのに傲慢なボーカルの男がいまして、彼が問題の中心だったような。
少しギクシャクした関係が最後の最後に爆発して迎えるほろ苦い結末は
「きっとこうなっていくバンドってあるんだろうなぁ」とちょっとだけ勉強になった一作です。
同じ監督の『フェーム』もニューヨークの音楽学校を舞台にした青春映画で、お薦めです。

9は元々愛の賛歌が好きだったきっかけで観た本作。
歌を唄うということしか表現方法を持ち合わせていなかった
主人公の姿が切なく、胸に沁みた一作。
ノーランはこれを観て『インセプション』でマリオン・コティヤールを
起用したのかなぁ、どうなんだろうなぁと時々考えます。

10は言わずと知れたミュージカル映画の名作。
ただ個人的には雨の中で歌うシーンも好きですが、
それ以上にドナルド・オコナーの「Make'Em Laugh」がもっと好きです。


『ロッキー4』も一応音楽が重要な位置を占めているんじゃないか?
『砂の器』も音楽が印象的な映画なんじゃないか? ……などと色々考えましたが、
最終的には上位のような結果となりました。
最終的にどのような並びになるのか、非常に気になります。
集計大変かと思いますが、よろしくお願いいたします……!
プロフィール

Author:ヤギメロ
映画とか本とか、色々好きな者だす。

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