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『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』/そしてススキノに雪が降る。

北海道札幌市の繁華街「すすきの」を舞台とした小説が原作の映画。
前作の映画の好評を受け、続編が作られました。

私は前作も公開当時観に行っていたので、今回ももちろん劇場へ。
今作のヒロインは尾野真千子さん演じる「河島弓子」。
そして劇中での重要キャラクター、オカマの「マサコちゃん」を
お笑い芸人のゴリさんが演じています。

メインキャストやスタッフは前作同様。
1で評判の良かった部分をパワーアップをさせつつ、
北海道の寒さのように身に染みる切ない物語が展開されます。

ただパワーアップさせた分、ちょっとどうかなぁと思う点もちらほら。
しかし「続編」として正しい進化をした作品ではないかと思います。
こういうのをみせられると、次も観たくなるというものです。

何より素晴らしいのは、今回の本編時間が「119分」だということ。
もちろん描くべきことをちゃんと描いて時間が長くなるのは良いですが、
中には水増ししてるんじゃ、と思う作品があることも。
この作品も先に書いたようにちょっと思うところはありますが、
身の丈に合った作品作りによってキッチリ2時間以内に
収められているのではないかなぁ、と。


公式サイトはこちら
「More......」からちょいネタバレです。


前作『探偵はBARにいる』はアクションありコメディあり
ちょっとお色気ありと多彩な作品です。
ですが事件に関係する人間関係が割りと複雑な為、
主人公で探偵の「<俺>」(大泉洋さん・演)が聞き込みをする場面が多く、
少し地味な内容になっているとも思います。
それを高嶋政伸さん演じる「カトウ」の存在によって
カバーしていたような気も……。

今作はすすきので慕われ<俺>とも仲の良かった
オカマのマサコちゃんが殺され、その犯人は誰かを捜すというもの。
その捜査の中で政治家が絡んできて、<俺>は何者かに命を狙われるようになります。
こう書くと一見複雑そうに思えますが、
<俺>を追う人間の素性がすぐに判明するので分かりやすいです。
ストーリーが分かりやすくなったことで、
その分前作にあったアクション・コメディ・お色気が大増量。
笑える場面も多く、1なんて子どもの遊びとも思えるような
お色気要素もあります(よく出したなぁって感じ)。

前作以上のものにしようとする制作陣の気概を感じることは出来ました。
それと個人的に良いなと思ったのは、<俺>と
その助手の「高田」(松田龍平さん・演)のやり取りが結構増えていること。
これで更にパートナー感がアップ。観ていて微笑ましい二人です。
また、前作ではあまり使っていなかった北海道の方言を高田が使っていたり、
ほぼ存在していないかのように扱われていた警察官もほんの少しですが登場して、
1での欠点を潰そうとしているのかなという風にも感じられました。それは中々好感が持てます。

役者陣は皆良いです。政治家「橡脇孝一郎」を演じた渡部篤郎さんは短い出番ながら、
苦悩しそれでも覚悟を決めた男を演じています。
それにしても、脱原発話が出てくるとはなぁ。原作もそうなんだろうか。
そしてマサコちゃんを演じたゴリさん。
オカマの役というので観る前は「何だかなぁ」と個人的に思っていたのですが、
全ての謎が明らかになった時にはもうマサコちゃんに
」を見ましたね。だからこそその死に悲しさが際立つというか。
メインヒロインの河島弓子はバイオリニストで、
マサコちゃんの死を追う中で<俺>と出会います。
凄く個人的感想なんですけど、今回もメインヒロインを
務めている女優さんは綺麗に撮られているなぁと思いました。
前作は小雪さんがメインだったんですが、小雪さんを良いなぁと
思えたのは近年じゃ1が一番でしたよ、私は。

メインの二人は相変わらず良いです。今回も頑張っていたし。
ただ前作続投組でやっぱり印象に残るのは、花岡組のあいつですかねぇ。
前作を観ている人からしたら「あいつかぁ!」となりますね。
そういえば原作者の東直己さんがチラッと出てます。よ~く探してみましょう。

さて、個人的にどうかなぁと思った点。
再三書いておりますように、
今回はアクション・コメディ・お色気がパワーアップしています。
それはとても良いことだと思うんですが、
それによって「現実的に観て、どうなの?」という点がアクションパートで
生まれてしまっている気もします。
前作で<俺>が雪に埋められたところから自力で助かるという場面がありました。
今回も似たようなシーンがあります。
ただ以前のが「ありえねー(笑)」だったのに対し今回は
え、それは……」と自分はなってしまいました。
いや、笑えるシーンではあるんですけどね。

もう一つはアクションのバリエーション。
敵の集団と戦うことが何度もあるのですが、
路面電車で戦うところとショーパブで戦うところとでやってることが同じなんですよ。
実際観てもらえれば分かるのですが、同じことを二回もやると派手なシーンもダレます。
二回目のアクションは折角ちょっと工夫を
凝らそうとしている感じもしたし、頭を使った戦いが観たかったです。
まぁ「力押し感」は嫌いじゃないんですけど……。

話変わって、犯人に関すること。
これは人によっては「そこまで引っ張っておいてそれかい!」と
思う方もいそうですね。ただ自分はこれでも全然オッケーだと思いました。
まぁ犯人の豹変っぷりが素晴らしかったのもあるんですが。
同じ人として相手をどう想うのか、想うからこそどう行動するのか。
そんな人間の姿が描かれていたような気がします。
マサコちゃんを中心として、交差点のように人の想いが交わっていくから
ススキノ大交差点」ってサブタイトルなんでしょうね。

私が特に感動した場面は、終盤<俺>が河島弓子に
対してやった行動と台詞ですね。前作の結末があったからこそ活きる場面というか、
これ、これが続編ってやつだよ!」と感激しました。
1を観ている人は色々と思い出さずにはいられないのではないでしょうか。
事件が終わった後に残る余韻も中々です。煙草を吸うのは画になるなぁ。

純粋なエンターテイメントとして楽しめるとても良い作品だと思います。
今回は『探偵はひとりぼっち』という小説が原作でしたが、
これは原作シリーズの5作目です。
4作目は短編集、3作目は長編。もしも次に映画化するとしたら、
3作目『消えた少年』でしょうか。楽しみです。

ところで、序盤で<俺>がショーパブに入るところで
画面が異様に手ぶれで揺れていたんですが、あれは昔の東映映画オマージュ、
いや深作欣二監督オマージュなんだろうか。
だとしたらなんという監督の東映愛


古沢良太さんの打率が高すぎてビビる。

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