『大脱出』を観た。/スタローンとシュワルツェネッガーの嘘みたいな共演映画。

『エクスペンダブルズ』シリーズで初共演を果たしたアクションスター、
シルヴェスター・スタローンアーノルド・シュワルツェネッガー
しかし共演、とはいっても二人が一緒に映る場面はそんなに多くありませんでした。

そんな二人が本格的に共演する映画が今年公開した『大脱出』であり、
早速観に行きました。
様々なアクション映画に出演しそれぞれ多くのファンがいる二人。
私としては「テレビでよく観たのはシュワ、好きなのはスタローン」って感じですかね。
個人的に『ロッキー』シリーズが大好きなものですから……。

この映画はスタ&シュワが登場する刑務所脱獄モノ。
観る前は失礼ながら「撃ちまくり殴りまくり、その勢いで脱走!」というイメージを抱いていました。
観終わった後の感想として言わせていただくのであれば「すまんかった!!」でした。
公式サイトはこちら


スタローンが演じるのは民間セキュリティ会社に所属する脱獄のプロ「レイ・ブリスリン」。
映画冒頭から彼の華麗な仕事ぶりが描かれます。ありとあらゆるところに目を配りつつ、
何か思惑をもって様々な行動を取りあっという間に脱獄……。
その理由はすぐに明らかになり、ブリスリンが様々な考えを張り巡らせながら
刑務所内で生活していたことが判明します。
この一連の流れがテンポ良く描かれしかも中々理詰めなやり方の脱獄方法が語られるので
(とはいってもちょっと突っ込みたく部分はあるんだけど)、
「他のアクション映画とは一味違うかも?」と思わせてくれます。

ブリスリンが難攻不落と思しき刑務所に何やら嵌められた形で入れられてから登場するのが、
シュワ演じる「エミル・ロットマイヤー」です。刑務所内では結構恐れられている存在らしく、
他とは違う存在感を漂わせてきます。演じるのがシュワなので説得力は充分でしょう。
ここからは『エクスペンダブルズ』シリーズでちょっとだけだった二人の
共演場面のオンパレード。妙に馴れ馴れしく話しかけてくるロットマイヤーに最初は
「なんだよこいつ……」なんて思っていたブリスリンも段々打ち解け始めて、いつの間にか
結成十年以上の漫才コンビか? と錯覚してしまうくらいのバディな雰囲気を
醸し出してきます。
最初は「理由も無く仲良くなっちゃうとか、リアルの友人関係でも持ち込んできたの?」
「そんなにガッツリ絡みたかったのかなぁ?」などとこれまた失礼ながら程度の低いことを
考えていたのですが、「物語に関わるちゃんとした理由」が判明した時には、
ありがちな謎にも関わらず「えっ!」となってしまいました。
見せ方次第ではサプライズになるということでしょうね。

脱獄モノで悪役キャラになるのは大抵舞台となる刑務所の所長で、
今回もそれは例外ではありません。
所長の「ホブス」を演じるのはジェームズ・カヴィーゼル。
海外ドラマ『パーソン・オブ・インタレスト』で行動派なカッコいい男を演じていた彼は
今作では嫌味な所長を演じています。でも銃の構え方はやっぱり様になるね。

映画の基本的なプロットとしては一言で簡単に表現するなら「脱獄」ということでしょう。
そのことに重きを置き、ハイテクなセキュリティによって守られた刑務所を
抜け出そうとする過程が無駄なく描かれています。
正直その部分は「バレるかバレないか?」といった緊張感を煽るような場面が少なく、
終盤以外は上手く行き過ぎている気もしました。
しかしブレスリンとロットマイヤーが積極的に行動してくれるので飽きることはなかったですね。
また、ぶつ切りの場面カットや二人の行動を省略して1カットで何があったのかを
理解させる演出方法も映画全体のテンポアップに繋がっており、
ある意味観る前に求めていた勢いを保ったまま話が進んでいった印象でした。

更にこの映画の良いところは脱獄映画の基本を踏襲しつつも、
観客が観たいものをみせてくれることだと思います。
なんたって観客は「スタローンとシュワルツネッガーのアクション」を期待している訳です。
それが無くただ脱獄の為のひと悶着だけが描かれていたら
おいおい二人とも! もっと動いてくれよ!
と個人的には不満に感じていたかもしれません
(パンフレットを読む限り、二人とも客が何を観たいかは把握していたらしい)。
凶悪犯罪者しかいないような場所に放り込まれるのだから
一切アクション無い訳ないんですけど……。という訳でアクションシーンも豊富です。
シュワルツネッガーによる見事なブレーンバスターも観られますよ。
スタローン映画らしいエグい死亡シーンもチラホラ。

また劇中ではスタローンとシュワ、それぞれの過去作を彷彿とさせる場面がある……と思う。
というのは私の考え過ぎかもしれないからなんですよね……。
殴られたロットマイヤーが無表情で首を動かして相手を見つめるのは
『ターミネーター』かもしれないし、
マシンガンを撃ちまくるシーンは『コマンドー』かもしれない。
ブレスリンが刑務官にボコボコにやられるシーンは『ロックアップ』……と思ったけど
大体どの作品でもスタローンはボコボコにやられているかもしれない。
けどそういうシーンがあるスタローンの映画は
良作の確率が高いので、これも良作でしょうどういう理屈だ)。

頭を空っぽにして楽しめる映画を「脳筋映画」というのであれば、
この作品は脳みそと筋肉(というよりも肉体、と表現した方が良いか?)を
バランス良く使い分けた映画だろう。愉快に楽しめる娯楽作だと思う。

終わり方的には続きが作れそうな気がしないでもない作品。
ぜひ続編が観たいがアメリカでは興行成績的にコケてしまったらしい。
うーん、残念だ。日本ではヒットして欲しい。
というか私は応援したい



最後は私の好きなスタローン&シュワ映画をどうぞ。
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