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別の意味で『ダイ・ハード』とは程遠い? 『ホワイトアウト』を観た。

洒落にならないくらいの大雪が降り注ぐ2月。
TSUTAYAで何気なく手に取った映画『ホワイトアウト』を観ました。

『ホワイトアウト』は小説家・真保裕一著のサスペンス小説が原作。
2000年に織田裕二主演で映画化されました。製作会社の一つにはもちろんフジテレビもいます。
いわゆるTV局映画ってやつですね。

実はこれを観るのは(恐らく)2回目で、初めて観た時の記憶がうっすらとある程度。
だから「このシーン見覚えあるなぁ」と思いながらも観まして、しかも最後まで観終わった時には
こんな映画だったか!?」と初めて観たような気分を
味わいました。

日本一の貯水量を誇るといわれる新潟県にある「奥遠和ダム」。
そのダムがテロリスト集団「赤い月」に占拠され、作業員が人質にとられてしまった。
そんな中でただ一人、人質にならずに済んだ作業員「富樫輝男(織田裕二)」がいた。
彼はダムを取り戻すため、そして人質の中にいる死んだ彼の友人であり
同僚「吉岡和志(石黒賢)」の婚約者「平川千晶(松嶋菜々子)」を救うため
一人テロリスト達との戦いに挑む……というのが簡単なあらすじです。

あらすじを読んでみると分かる人にはすぐ分かると思いますが、
この作品の物語は日本版『ダイ・ハード』といっていいと思います。
(『ダイ・ハード』に関しては分かる人は絶対多いと確信しているので詳しくは説明しません……)

制作側がそれを意識していたのかはともかく、大抵この作品は
「いかに『ダイ・ハード』に近づこうとして、どれくらいそれを意識しちゃっていたのか?」
ということを軸に語られている気がします。
私だって観る前は「どれくらい『ダイ・ハード』してる(?)かなぁ
と考えていました(変な動詞だ……)。

しかし改めて観て思ったのが「作られ方が『ダイ・ハード』していない!」でした。
『ホワイトアウト』は(制作側が意識的だったどうかに関わらず)
犯罪モノチックな群像劇になっています。

本家本元『ダイ・ハード』の魅力といえば張られた伏線が
どんどん回収されていくことももちろんですが、
やはり一番はアクションと犯人達との壮絶な心理戦の絶妙なバランス加減だと私は思うのです。
特に犯人側のリーダー「ハンス」は知的な雰囲気を漂わせ、驚きの策も仕掛けてきます。
主人公の刑事「ジョン・マクレーン」は更にその上を行こうとする。
この二人の無線越しに繰り広げられる心の中の読み合い対決が面白いんです。
ついに二人が顔を合わせる時までの展開なんていうのは見事なモノです。

けれど『ホワイトアウト』ではそうした心理戦はほぼ無いといっていいです。
心理戦が無い代わりにこの映画では軸となるダムの占拠事件を起こした犯人グループ、
それに巻き込まれたヒロイン、主人公、地元警察の物語が並行的にじっくりと描かれてます。
それぞれの場所で物語が展開し時にどこかとどこかの話がクロスする構成になっているので、
主人公が複数いるような感じを抱きます。
なので先のあらすじで織田裕二演じる富樫が主人公であるかのように書いてはいますが、
作中で描写に時間が多く割かれていて物語を締めてくれるのにも関わらず、
あまり「主人公」という感じがしません。
むしろ中盤までは雪山を必死に歩くシーンが多いので「大変な登山だなぁ」という感想を持つかも。

この映画では主人公の活躍による事件の解決までが中心というよりも、
主人公が複数人的になっている為に「誰の『目的』が達成されるのか?」ということに
重きが置かれているように思います。でも結局一番目立たせたいのは
織田裕二こと富樫な訳ですので、
特に意外性のある展開にはなっていないのが難点かもしれません。

ただほどほどに銃撃戦やアクションも多く、
終盤には事件の裏のどんでん返し的な謎が明らかになるのでそこは面白いです。
特に面白いのはクライマックスのアクション。
ダムを爆発する爆弾の停止スイッチを持つ犯人を追いかけて、
富樫はスノーモービルに乗って犯人を追いかける。その犯人はヘリに乗り空から
富樫に向かって銃を撃ちまくり、富樫はモービル操ってそれから逃げる……という
カッコ良さ気かつ中々頭の悪い(褒め言葉)展開がたまらないんですね。
B級アクションスピリッツが何故かここで発揮されているといいますか。

スノーモービルに乗る富樫はどうやってヘリに立ち向かうのか?
その倒し方もとてつもなくぶっ飛んでいて、最近あまり観ないくらいのインパクトはあると思います。
しかもその後もまだボスと戦いますからね。ここら辺は本当にクセになる展開です。

ということで『ダイ・ハード』的な作品ではなく、
B級アクション群像劇として観たら面白いかもしれないです。
海外の監督が最初からそのノリでリメイクしたら、結構面白いものになりそうな気がします。
「ある事件に巻き込まれた(事件を起こした側すら含めた)人間達の右往左往する姿」を
楽しみましょう。上に書いたクライマックスも個人的には中々大好物でした。
日本はまだ『ダイ・ハード』を作れる余地ありますよ! 作る必要は無いかもしれませんけど!

ところで作中でCGによる爆発シーンがあったのですが、
今の日本映画やドラマで観られるCG爆発と大して差がありませんでした。
技術が進んでない悲しさ……。



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