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『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』ディレクターズカット版が発売しました。

5月に公開された『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』。
じつはそれは監督の押井守さんが一旦完成させたものから
27分ほどカットしての公開だったことが判明。カットされた場面の数々が復活した
ディレクターズカット版(以下、DC版)が10月10日に公開されました。
1つの作品が形を変えて同じ年に2回も公開・上映されるという話は非常に珍しく、
「もしかしたら日本映画界の闇を垣間見たんじゃないだろうか」とか
思ったり思わなかったり今日この頃です。

そしてその噂のディレクターズカット版のソフトも11月3日に発売。
私はDC版公開日に先行発売されていたブルーレイディスクを一足先に
購入していたので、もう何回か観ております。

ちなみにゴールデンウィーク公開中に書いた感想やら妄想やらは以下のリンク。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を観たので感想を書く。/カッコいい女達。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』の灰原零の「正体」を考える……つもりだった。

実際鑑賞したDC版。
いくら27分復活したからといっても物語が大きく変わる訳ではありません。
ただ場面毎の繋がりに自然さがあり、前回鑑賞時に感じた編集の違和感は無くなりました。
TVで放映するバージョンを劇場で観て、ちゃんとした映画を家で観る感じですかね。
……自分でも何を書いているのか分かりませんが。

あとこれはDC版を初めて観るまで全く頭に無かったことなのですが、
削られていたカットは「『合計』27分」なんですよね。
どういうことかといいますと、一まとまりで場面が無くなっているだけじゃなくて、
ゴールデンウィーク版(以下、GW版)にも存在しているシーンも微妙に削っているんですよ。
それは役者さんの演技の「間」だったり、ちょっとした台詞やイベントだったり。
編集された人は押井監督じゃないみたいですが、
編集ソフトの前で一時停止を繰り返しながら映像にカットを入れている姿を想像すると
「大変な仕事だなぁ」と思っちゃいますね。かといってGW版の存在はウーンという気分ですが。
そういえば、EDクレジットで表記されていたのにGW版には一切その姿を見せていなかった
軍事評論家の岡部いさくさんも、テレビのコメンテーター役で登場していました。
このあべこべ具合がなんだかGW版が決定したのが
急なことだったんじゃないかなぁと邪推してしまいますね……というのは余計な話。


以上のような削られたちょっとした描写が復活したことで何がどうなったのか?
と考えると、物語が「深化」したような印象を持っております。
決して大きく変わるほどの進化をした訳では無いです。
ただ展開されるドラマに深みを与え、見せ場となるアクションを
盛り上げる為の土台を更に強固にした
んじゃないかなぁと思っております。

個人的に嬉しかったのは主に活躍する面々、三代目特車二課隊員の描写が増えたことです。
映画の主人公は確かに三代目特車二課の隊長である後藤田さんなんですけど、
かといって隊員達の存在も忘れている訳では無いのが良かったです。
GW版は隊員達の掛け合いは結構削られているので、
後藤田さんのカッコよさだけを堪能するのには良いのかもしれないですけどね。

二課隊員達の描写が増えたことで
太田原 勇の正義感と決めようと思って決めきれないところ、
カーシャの他の隊員達とは違う決意、彼女が残りの5人に
自然と溶け込んでいく過程がより際立っていたように思います。
それと狙ったのかどうかはともかく、
作品冒頭の熱海でガンゲームに熱中する泉野 明に対して叫ぶ塩原 佑馬が、
作品のクライマックスでも銃を構えようとする明に向かって叫ぶ場面には唸りました。

敵の灰原零の正体については、GW版同様にぼやけた存在のままです。
しかし先に書いたように色々な描写が復活したことで、
更にぼやけた存在としての印象を強くしています。
よくホラー映画で登場する幽霊を画面の中で演出する時、
被写界深度を浅くして霊の全身をハッキリ映さず不気味なものとして表現することがあります。
本作はその演出をシナリオ上で表現したような感じがしましたね。
劇中でノイズ入りのビデオ映像が流れるシーンがあるんですけど、
ああいうメディアって本当ホラー映画向きだなぁと思いました。

とまぁここまで書いてきましたけど、今のところDC版を観るには
三枚組のブルーレイを購入するしか無いんですよね。しかもDC版はDVDは無し。
GW版の方が当然ながら安いです。DVDレンタルでレンタル開始されたのもGW版。
このような状況だと一般的に広まりそうなのはGW版の方なのかなぁと。
面白かったのか、面白くなかったのか、の判断は1本の映画になっている
DC版の方で行なわれた方が良いような気もするのですが、どうなっていくんだろうなぁ……。

グダグダと書いてきましたが、個人的には押井監督の実写作品で
『アヴァロン』以外に定期的に観たくなる作品が誕生したなぁと思っております。
あと怪獣映画が作られ始めている昨今、本作もまた怪獣映画的な作りになっています。
DC版は更にその趣が強くなっている気がしますね。
もし観られる機会があれば、DC版を是非どうぞ。……って、買うしかないのか。


次は『東京無国籍少女』『GARM WARS』だ……。
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